生理痛って鎮痛剤で治すしかないの?
- ちょ ともっ
- 3月24日
- 読了時間: 3分
◯生理痛って鎮痛剤で治すしかないの?
「毎月の生理がつらい」
「痛み止めを飲まないと動けない」
「でも、仕方ないと思っている」
このようなご相談はとても多く、
多くの方が「鎮痛剤で乗り切るしかない」と感じています。
ですが実際には、
生理痛にはいくつかの治療方法があり、鎮痛剤だけが選択肢ではありません。
◯生理痛はなぜ起こるのか
生理痛の主な原因は、子宮(主に筋肉です。)収縮による痛み(子宮筋肉痛)です。収縮時にプロスタグランジン(PG)がでます。PGは、吐き気や下痢を引き起こすことがあります(機能性月経困難症)
また、以下のような疾患が背景にある場合もあります。
・子宮内膜症・子宮腺筋症・子宮筋腫(器質性月経困難症)これらは排卵を抑制することが治療になります。
そのため、
「痛みが強い=体質」と決めつけず、一度評価することが重要です。
鎮痛剤だけで大丈夫?
ロキソニンなどの鎮痛剤は、
痛みを抑える上で非常に有効です。
ただし、以下のような場合は注意が必要です。
・毎回服用しないと生活できない
・効きが悪くなってきている
・服用量が増えている
このようなケースでは、
鎮痛剤だけでは十分にコントロールできていない可能性があります。
生理痛の治療は「選べる時代」です
現在は、症状や体質に応じて複数の治療方法を選択できます。
■ 低用量ピル
排卵を抑えることで、生理そのものを軽くします。
月経量の減少やPMS(生理前症候群)の改善も期待できます。子宮頚がんや乳癌や血栓症のリスクが少し増加します。
■ 黄体ホルモン製剤(ジエノゲストなど)
子宮内膜症が疑われる場合に有効です。
こちらも排卵を抑制します。
痛みの原因に直接アプローチします。
上記のピルのリスクはほとんどありませんが、副作用に少量の性器出血を認める事があります。
■ 漢方治療
冷え・血流・ストレスなど体質に応じて処方します。
鎮痛剤が合わない方や、自然な改善を希望される方に適しています。
症状の軽快は認めますが、排卵は抑制しないので器質性疾患の治療には効果が少ないです。
ピルやジエノゲストと併用することも少なくありません。
生理痛は我慢しないでほしい症状です
生理痛は「我慢するもの」と思われがちですが、
適切に治療することで改善できる症状です。
また、放置することで
将来的な不妊症の原因となる疾患が隠れている場合もあります。
受診の目安
以下に当てはまる方は、一度ご相談ください。
・痛みで日常生活に支障がある
・鎮痛剤が効かない、または毎回必要
・年々痛みが強くなっている
・生理以外の時期にも下腹部痛がある
・症状が少しであっても、生理痛を減らしたい
最後に
生理痛の治療は、
「その方に合った方法を見つけること」が最も大切です。
当院では、
ホルモン治療と漢方の両面から、無理なく続けられる治療をご提案しています。
「このくらいで受診していいのかな」と思う症状でも、問題ありません。
お気軽にご相談ください。
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