症状から調べる:痛み
腹痛と外陰部痛には以下のような原因が考えられます
腹痛
生理痛
鎮痛剤が必要な生理痛であれば、子宮や卵巣が腫れている可能性があります。そのまま治療せずにいると、年齢と共に悪化していく可能性もあるので、一度ご相談にいらして下さい。
排卵痛
生理開始日から2週間前後で排卵する際に腹痛が生じる事があります。毎月同じタイミングで痛みが出るようなら排卵痛の可能性が高いですが、低用量ピルなどのホルモン治療で排卵を抑える事でコントロールできるので、ご相談にお越しください。
性感染症
(クラミジアなど)
クラミジア・淋菌感染により腹痛が起きる事があります。感染してから時間が経つと、入院が必要な程の腹痛や不妊症の原因になる事もあるので、早期発見・早期治療が大切です。
クラミジアは内服薬、淋菌は点滴にて治療します。
月経前症候群(PMS)
生理前になると痛くなり、生理が来ると少しずつ良くなるようであれば、PMSの可能性が高いです。
ピルなどのホルモン治療や漢方薬で改善する可能性があるので、ご相談にお越しください。
異所性妊娠
(子宮外妊娠)
子宮の外に妊娠した部分からお腹の中だけに出血すると痛みを伴う事があります。妊娠の可能性がある場合は、市販の妊娠検査薬を調べて頂き、陽性が出た時点でご来院ください。
卵巣出血
排卵後から生理前の時期は、卵巣が出血しやすい状況です。性行為などの刺激によって、卵巣からお腹の中だけに出血した場合、痛みを伴う事があります。
卵巣嚢腫茎捻転
腫れている卵巣が捻じれてしまうと救急車を呼ぶほどの激痛になる事があります。捻じれが軽度の場合は痛みも軽く済む事もありますが、腫れている卵巣を手術する必要もあるため、痛みがある場合は受診して下さい。
妊娠初期
妊娠初期には生理痛のような軽い痛みを伴う事があります。前回の生理だと思っていた出血が、実は生理ではない事もあるため、妊娠の可能性がある場合には、市販の妊娠検査薬を調べるようにして下さい。
外陰部痛
毛嚢炎
毛穴に一致して出来物ができる事があります。
バルトリン腺
腟の入り口の部分の左右にバルトリン腺という分泌物を出す所があります。その分泌物が出てくる通り道が何らかの原因で詰まってしまうと、腫れる事があります。
ヘルペス
性感染症の一つです。感染して直後に発症することもあれば、感染後は症状が出ず、何年も経過してから初めて症状が出る事もあります。
痛みが非常に強くなることがあるので、疑わしいときは早めにご来院ください。
カンジダ
痒みの原因となるカンジダですが、症状が続くと皮膚が荒れてしまい、痛みの原因となる事があります。